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このページは「屋形舟今昔」のトップページのコーナー『つれづれ』のバックナンバーをまとめています。

2006年十月のつれづれ

満月の夜に

桟橋に迫るほどの水位十五夜お月さまのお話を前の「つれづれ」でお届けしましたが、満月は、その中秋の名月の翌日10月7日でした。

そして、その日潮位が異常といえるほど上がり第八小松丸に渡るための桟橋も写真のように波がくれば、ご覧のとおりになってしまいました

この桟橋は台風の時でさえ、めったに冠水することもないのですが…

慌ててモーターボートも避難させました。

確かに大潮の満潮時はかなり潮高が高くなりますが、屋形舟の乗り降りにも不自由するほどで、しかも潮がなかなか引いていきません。

前日、強烈な勢いで通り過ぎた台風並みの低気圧の影響と、大潮が重なったためとは思いますが、それにしてもこれだけの高潮位は珍しいのです。

隅田川畔のテラスは、人の膝くらいまで冠水しとても歩ける状態ではありませんでした。

雨や風など音もなく、ただ、ひたひたと水が満ちていく状態は、何の手立てもとれず、見守っているしかありませんでした。

この夜の月は、大きく、神々しいほどに白く光り輝いていました。

2006年10月30日


お月見に欠かせないものは…

お月見団子十五夜のお月さま、中秋の名月は、今年10月6日でした。

小松屋では、薄(すすき)と月見団子をお供えしましたが、台風くずれの強烈な低気圧の通過による強風、大雨には、驚かされました。

台風並みの脅威で山や海での痛ましい遭難が相次ぎました。

風が時々、突風となり、まさに嵐そのものでした。

そんな中、三方に供えた月見団子。

地方によっては12個のお団子を供えたり、より数多く並べたり、色々なようなのですが、和菓子屋さんに注文して届いたお団子の数は、15個でした。

さて、それからがまるで、クイズの時間。

一番上が、黄色の1個となり、さて下からは、一体どのように並べ積んでいくのが、正しいのでしょうか?

何となく、底が四角で、ピラミッドの形のように積んでいくのかと思っていたのですが。それでは、数が合いません。

頼りにするインターネットは、パソコンが故障のため使えず、ああでもない、こうでもないと大騒ぎ。
ノートに図を書き、和菓子屋さんに電話して聞き…

できたての軟らかいお団子のため、位置変えすると、敷き紙にくっ付いてしまうのです。

答えは、底辺を三角にして、一番下の段は10個にするのです。柔らか頭で考えないと、難しい。

いつも積まれた状態で届いていたものですから、よく見ていなかったのですね。ほっとしたのもつかの間。翌日、町内会のお月見会に出てみたところ、並べ方は同じでも、向きが違うことに気づきました。

一番下段の手前が、1個だったのです。写真の月見団子は、裏から撮っているのかもしれません。

大騒ぎの月見団子でしたが、最後はもちろんおいしくいただきましたことを、ご報告しておきます。

2006年10月20日

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